クリニック・ハイジーアは、PMS/PMDDを根本治療

女性を悩ませる低血糖症生理前のイライラの原因(精神的な症状)

「生理前のイライラ。。。どうにかしたい。。。」
と悩む女性は、非常に多いのです。
イライラの他にも

  • 鬱っぽくなる、憂うつになる
  • 精神的に不安定になる、自分をコントロールできない
  • 攻撃的になる、些細な事で怒りっぽくなる
  • 涙が出てくる、悲しくなる
  • 無気力になる
  • 集中力が低下して、仕事でミスばかり
  • ボ~ッとする
  • 不眠、寝付けない
  • 引きこもりたくなる
などなど、生理前の不快な精神症状はさまざまです。

当院の患者さまでは、生理前になるたびにリストカットを繰り返すほどうつ症状の強い女性もいらっしゃいました。
また生理前になると、普段なら何でもないことでもスルーできずにイライラしたり怒りっぽくなるのが男性には理解できない場合も多く、離婚にまで発展するケースも決して珍しくありません。

これらの症状を、機能性低血糖症の観点から解説してみましょう。

私たちの食べる糖分のおよそ3割は、脳のエネルギー源として消費されます。
そのため低血糖状態に陥って脳への糖の供給が減ってしまうと、脳を守るために省エネモードになります。

人間の脳というのは、簡単に言うと三層構造になっています。
一層 : 脳のまん中にある脳幹は、生命を司る「爬虫類の脳」
二層 : 大脳辺縁系は、感情を司る「動物の脳」
三層 : 一番外側の大脳皮質は、理性や思考を司る「人間の脳」

ダイエットの図

省エネモードになるという事は、一番外側にある「人間の脳」への血流を節約して、生命維持を司る間脳(視床下部)に優先してブドウ糖が供給されます。
大脳皮質への糖の供給が減るために、機能が低下し、理性的な判断ができにくい状態になってしまうのです。

その一方で、低血糖状態はカラダにとって、とくに脳にとっては非常事態ですから、カラダは血糖値を上げるために7つのホルモンを分泌します。
その中で最も問題なのが、主に副腎の髄質という場所で作られるアドレナリンとノルアドレナリンです。
これらのホルモンが過剰に分泌されると、低血糖症の精神的な症状も肉体的な症状をも起こします。
血糖値を上げるために分泌されたアドレナリンやノルアドレナリンが、感情を司る「大脳辺縁系」を刺激すると、感情をコントロールできなくなってしまうのです。

アドレナリンは、別名「攻撃ホルモン」とも呼ばれていることはご存知ですか?
イライラ、怒り、憎しみ、敵意、暴力などの攻撃的な感情を作り出します。
いわゆる最近の「キレて止まらない!」といった症状ですね。
アドレナリンとノルアドレナリンの分泌比率は、個人差はありますが、およそ4:1とされています。
PMS/PMDD症状で「イライラ」がもっとも多いですが、なんだか納得できますね。

そしてノルアドレナリンは、うつ、焦燥感(悲しみ)、不安感、落ち込み、恐怖感、不眠、自殺概念など、否定的な感情を作ります。
いつもならこのような否定的な感情に支配されるような状況にあっても、血糖値が安定していれば人間は大脳皮質をしっかり使って、前頭野で理性的な判断をして人間的な行動をとります。
でも生理前の低血糖状態などでアドレナリンやノルアドレナリンが急激に分泌されると、前頭葉のとくに46野が麻痺し理性的な人間らしい冷静な判断ができなくなるのです。

また生理前になると神経が高ぶって眠れないと訴える女性は多いですが、アドレナリンやノルアドレナリンがたくさん分泌されることで交感神経を刺激するためです。
これらのホルモンの過分泌で夢を見ることが、とくに怖い夢が多くなります。

他院でパニック障害と診断された患者さまで、ご自身でパニック障害になるのが決まって生理前であることに気付き、自分はPMDDなのではないか?と来院された方がいらっしゃいました。
パニック障害は、大脳の青班という場所からノルアドレナリンが過剰に分泌されると発症する病気ですが、低血糖症でもノルアドレナリンが過剰に分泌され似たような症状を起こすことがあります。
その患者さまに5時間糖負荷検査を実施したところ、血糖値は1時間30分の間で213から58まで一気に下がっていました。
この時の気持ちを患者さまに質問すると、「いてもたってもいられない気持ち。頭が真っ白になって、自分でもどうしていいのか分からなくなった。」とおっしゃっていました。
この患者さまは、低血糖症だけでなく初診時の血清フェリチン値も一桁と非常に低かったため、生理前の症状だけでなく普段より様々な不定愁訴が多いのは当然のことです。
その上、子どものころから酷い便秘症もあり、またIgG食物アレルギー検査項目の9割以上に反応しリーキーガッド症候群も疑われました。
このように複合的な原因が絡む場合は、症状は非常に強く出ます。
ヘム鉄を中心とした栄養療法と、小腸粘膜を丈夫にするグルタミンやプロバイオティクスの補給、そしてアレルゲンである小麦と牛乳、そしてGI値の高品ばかりの食生活も止めてもらいました。
すると最初の生理からいつものような不快な症状は半減し、3か月後にはほとんど無くなり改善されています。

そのうえ治療前のBMIは26%でしたが、体重も半年間で7㎏落ち減量もスムーズに行えました。
あんなに甘いものが止められなかったのですが、5時間糖負荷検査で低血糖になった時の精神状態と甘いものを無性に食べたくなる衝動が同じであることに気が付くことができて、砂糖がカラダに与える影響を身をもって体験できたからです。
「先生が砂糖は麻薬のようなもので、一度食べると、また食べたくなるのよ!と教えてくれましたが、ホントにその通りでした。」
と患者さまはおっしゃっていました。

肥満は、低血糖症で太るホルモンと呼ばれるインスリンがたくさん分泌されていることに加えて、便秘が大きく影響します。
便秘=腸内環境が悪化し悪玉菌が増える→リーキーガッド症候群→アレルゲンの小腸からのトランスロケーション→アディポネクチン↓(=痩せる元気のホルモン)+アディポサイトカイン↑(=太る炎症物質)→全身の炎症を引き起こし肥満が肥満を招く状態になるからです。
生理前のダイエットは失敗の元!別名太るホルモン「インスリン」はこちら

上記の例のようにPMS/PMDD症状が日常生活に支障をきたすほど強い場合や、普段から不快症状があり生理前になると症状がより悪化する場合などでは複合的に原因が絡んでいる場合も少なくありません。
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