クリニック・ハイジーアは、PMS/PMDDを根本治療

女性を悩ませる低血糖症機能性低血糖症とは?

日本では「低血糖症」というと、血糖降下剤の服用やインスリン注射による医原性の低血糖症、そしてインスリノーマによる低血糖症状などが知られています。
日本の医学会では「機能性低血糖症」は未だにほとんど知られていないため、「機能性低血糖症」というと同じ低血糖症ではないか?と混同されてしまいがちですが、実際には全く別の病気です。

よく糖尿病の患者さんが低血糖に陥った時のために飴玉を持ち歩くように医師より指導されますが、機能性低血糖症の場合ではより症状を悪化させてしまうので注意が必要です。
機能性の低血糖症とは、長年の過剰な糖質の摂取で膵臓からのインスリン分泌のコントロールが悪くなった結果として起こります。
ブドウ糖加糖液糖などの分子量の小さな糖質を摂取すると、血糖値が急激に上がり過ぎ、インスリンがたくさん分泌されます。
その結果、血糖値が下がり過ぎることによって、さまざまな不快な症状や異常行動を起こしてしまう病気が機能性の低血糖症です。
そんな時に飴玉をなめたら、ますます症状は酷くなります。

米国では「シュガーハイ」という言葉があるように、医師だけでなく一般の人たちも知っている言葉です。
米国の脂質代謝研究の第一人者でありゾーンダイエットで有名なシアーズ医師は、
「人類の75%が機能性の低血糖症になるほど、コモンディジーズ(=よくある症状)である。そして、そのうちの25%の人たちは相当悪く、糖尿病に移行して当然だろう。」
と公言しています。
そして現代人の砂糖だらけの食生活は人類始まって以来であり、壮大な人体実験であると述べています。

たとえば日本でも戦後の糖尿病の罹患数は、非常に少なく、当時は特別な人の特別な病気だとされていました
。 その後1960年代初期になると約3万人にまで増加しています。
現在では、糖尿病患者数は900万人超、予備軍も含めると2000万人を超えています。
白いパン、白いごはん、そして砂糖漬けの食生活が、膵臓を酷使しているのです。
高度成長期に入り、日本中に清涼飲料水の自動販売機が設置されましたが、設置台数の増加と一致して糖尿病患者が増加していることはよく知られています。
糖尿病患者の数がこれほど増加しているならば、糖尿病の前段階ともいえる機能性低血糖症の罹患数はその数倍でしょう。

最後に、ちょっとばかりややこしい部分なので、血糖値についても解説しておきます。

正常なヒトのグルコース(=血糖値)は、空腹時でだいたい80~100㎎/dlです。
食事をすると30~60分後には120~140㎎/dlまで上昇し、その後3~4時間後には空腹時の血糖値に戻ります。
いわゆるグルコースの基準値の範囲は、検査会社によっても多少変わりますが、70~109㎎/dlです。
この基準値が独り歩きをして、あたかも正常値のように評価がされていますが、あくまで単なる「目安」でしかありません。
基準値とは「一見して健康だと思われる人たち」の集団を抽出し、そのデータから平均値の標準偏差の2倍プラスマイナスの範囲を表しているにすぎません。
つまり健康だと思われる母集団のデータの95%は、基準値内に入るのです。
基準値内であっても、PMS/PMDD症状などカラダの不調を訴える患者さまは後を絶ちません。
基準値の幅が、広すぎるのです。

空腹時のグルコース(=血糖値)が75以下ではかなり低めであり、機能性低血糖症が疑われます。
一方で105を超えると境界型糖尿病の頻度が増えます。
食後のグルコース(=血糖値)は160くらいまでは正常とされますが、140を超えると注意が必要です。