クリニック・ハイジーアは、PMS/PMDDを根本治療

その他のPMS/PMDDの原因

PMS/PMDD症状を引き起こす主な原因に、「隠れ貧血」と「機能性低血糖症」がある事は十分にご理解いただけたかと思います。
その二つの原因に加えて、他の原因が複合的に絡んでいる場合では、PMS/PMDD症状はより一層強くなります。

それらは遺伝的な異常を除いて、

  • リーキーガッド症候群
  • IgG食物アレルギー(とくに、麦に含まれるグルテンと乳製品に含まれるカゼイン)
  • 複合的な毒素の蓄積(水銀やカドミウムなどの有害ミネラル、PCB、環境ホルモンなど)
  • 複合的で持続的な感染(とくに、カンジタ菌)
  • 複合的で慢性的なホルモン失調(とくに、副腎疲労)
などが考えられます。

クリニック・ハイジーアのPMS/PMDD治療は、「隠れ貧血」の治療としてヘム鉄を中心とした栄養の補給をしたり、「機能性低血糖症」に陥らないように普段から食生活を改めていきます。
そのほとんどの患者さまは、3か月間から長くても6か月間ほどでPMS/PMDD症状がほとんど気にならなくなります。
しかし中には、「治療をして良くはなるがまだPMS/PMDD症状が気になる。。。スッキリしない。」と訴える患者さまもいらっしゃいます。
また普段から体調不良や精神的な不快症状があり、月経前になるとより悪化する場合では、「隠れ貧血」や「機能性低血糖症」の他に複合的に原因が絡んでいると考えてよいでしょう。

「リーキーガッド症候群(=腸管漏えい症候群)」とは、簡単に言うと小腸粘膜に穴が開いて、本来はカラダの中には入れないもの、つまり生体異物が通過し、血中で免疫異常を起こし様々な不快症状が起きる症状です。
小腸は胃で消化された食べ物を吸収する場所ですが、穴が開いてしまうと本来は通過できないもの、たとえば未消化のたん白質や病原性細菌、薬物や環境化学物質、重金属などの有害物質が容易に通過できたり、本来は吸収しなければならない栄養素が吸収できなくなってしまうのです。
小腸粘膜の新陳代謝のサイクルは、ヒトの体の中でも最も早く、およそ4日で細胞の寿命を終えて剥がれ落ち便と一緒に排泄されますから、ちょっとしたストレスでバリアー機能が破たんしやすい臓器なのです。

そして腸管内の病原性細菌の中でも、もっとも大きな問題は、「カンジタ菌の増殖」です。
女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が多くなる黄体期にカンジタ菌は増殖しやすくなるため、PMS/PMDD症状にも関係します。
カンジタ菌が増殖し腸管のバリアー機能が低下すると、機能性低血糖症の症状はより悪化するためです。
カンジタ菌は真菌類、つまりカビの種類で常在菌ですが、78種類の化学物質を作るとも報告され、腸管粘膜を傷つけリーキーガッド症候群の原因となります。
抗生剤の飲み過ぎや経口ピルの服用、精製された砂糖の摂取、アルコールやストレスなどで、カンジタ菌は増殖します。
カンジタ菌の増殖ができないように、常日頃から食生活を改め腸内細菌叢を維持し、免疫機能の健全性を維持することは非常に大切です。

「IgG食物アレルギー」とは、一般的によく知られているアレルギーとは種類が違います。
一般的に知られているアレルギーは、「即時型」のIgE食物アレルギーといって、IgE検査(13種類)は保険が適用され、一般の病院で簡単に検査ができます。
IgEアレルギーは、自分が合わない食べ物を食べると、直後から数時間で湿疹などの症状が出ます。
アナフィラキシーショックといって強いアレルギー反応で、死に至る場合もあるので注意が必要です。

IgGアレルギーは死に至るような強いアレルギー症状は出現しないものの、IgE抗体の血液中の割合はわずかで1%以下に対して、IgG抗体は少なくとも7割以上を占めるため様々な不快症状を引きおこします。

血液中の免疫グロブリンの割合(%) 血液中の免疫グロブリンの割合(%)

IgGは「遅延型」と言って、IgEと違い自分に合わない食べ物を食べてもすぐにはアレルギー症状が出ないのが特徴です。
IgE抗体の半減期は3日と短いですが、IgG抗体の半減期は21日と長いため、通常は食後のおよそ24時間以上経過した後から、アレルギー症状とは予測できないような様々な症状が出ます。
明らかなアレルギー症状があっても、一般の病院でIgEアレルギー検査を受けても異常がない場合、IgG抗体が関与していることが多々見受けられます。
IgEにもIgG抗体に反応しない場合でも、IgAやIgM抗体に反応するケースもあります。

IgG食物アレルギー検査は日本の医療機関では行われていないため、クリニック・ハイジーアではアメリカのラボに検体を送って検査をおこなっています。
IgG食物アレルギー検査をおこなって、多くの食品にアレルギー反応が出るケースがよくありますが、その場合はリーキーガッド症候群が疑われます。
食べ物そのものがアレルギー反応を起こしていると考えるよりは、腸管バリアー機能が低下しているために生体異物である未消化の食べ物、とくに未消化のたん白質が免疫反応を起こしているので、アレルギー除去食をするだけは不十分です。
腸管バリアー機能を健全にする治療が最優先です。

リーキーガッド症候群がなくても、IgG食物アレルギー検査を受けて反応がなくても、グルテン(麦に含まれるたん白質)とカゼイン(乳製品に含まれるたん白質)の摂取は、控えたほうが良いでしょう。
グルテンから生じるグリアドルフィンとカゼインに含まれるカソモルフィンは、ともに分子量が非常に小さいため、消化管のバリアー機能が健全であっても未消化のまま腸管から吸収しやすいため全身の炎症を招く原因となりやすいためです。

そして「複合的な毒素の蓄積(水銀やカドミウムなどの有害ミネラル、PCB、環境ホルモンなど)」も、PMS/PMDD症状のみならず様々な原因不明とされる病態や不妊症にも関連します。
そのため最近では、水銀や鉛、カドミウムなどの有害重金属のキレーション点滴治療をおこなう医療機関が増えていますが、腸内環境を整えずに点滴治療をおこなっても期待したデトックス結果は望めません。
善玉菌(乳酸菌)が繁殖しやすい弱酸性の健全な腸内環境でないと、本来は排泄しなくてはならない有毒物質が腸管内で脱抱合されそして再吸収され『腸肝循環』してしまうからです。
カラダにとって有害な物質は、一旦は肝臓に集められ糖たんぱくで抱合し、胆汁と一緒に腸管内に運ばれ便と一緒に排泄されます。
簡単に説明すると、カラダにとって危険な物質は、肝臓の細胞たちが包み紙で安全に梱包して、その上『危険!!』シールまで張って、間違って誰かが包みを開けないよう、速やかに排泄されるようにしています。
しかし悪玉菌が増えた腸内環境では、病原性細菌がβグルコニダーゼなどの酵素を産生し、せっかく安全に包んだ包みをほどいてしまいます。
包みからほどかれてむき出しになった有害物質は、腸管から再吸収され、排泄されずに体内に逆戻りしてしまうのです。
本来は人間のカラダは、毒物など有毒物質が体内に蓄積されないように、排泄ができる機能が備わっています。
そのために最も大切なのは、腸内環境の健全性、腸内環境のPhが弱酸性に保つことです。
便秘では腸内のPhがアルカリ性に傾き、下痢では強酸性に傾いています。
つまり便秘や下痢でなく、毎日黄色のバナナのような素敵なウンチを出すことに他なりません。

最後に、複合的で慢性的なホルモン失調、とくに、「副腎疲労」もPMS/PMDD症状を悪化させます。
副腎疲労が強い場合では、普段から体調不良があり、月経前になるとさらに悪化する方が多いです。
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