クリニック・ハイジーアは、PMS/PMDDを根本治療

鉄不足がPMS/PMDDの原因!!その他の栄養欠乏

さて、今までは「鉄の不足」に焦点を当てて、PMS/PMDD症状との関連性をご説明してきました。
でもヒトのカラダは、当然ですが「鉄」のみで構成されている訳はありません。
鉄が安全に体内で存在したり、赤血球をつくるには様々な栄養素が必要です。

まず消化管からの鉄の吸収には、ビタミンCが必要不可欠です。
ビタミンCには、二価鉄を保つ作用や三価鉄と可溶性キレートを形成すると作用を合わせ持っているので、鉄の吸収を促進してくれるからです。
食事と一緒にビタミンCを加えると鉄の吸収率は、加えない場合の3.8%と比較して、14.9~24.8%増えます。
サプリメントの鉄を用いた吸収も6.8%に対して、13.7~25.2%に増加すると報告されています。
鉄の補給とビタミンCは、セットで補給しましょう。
付け加えるとヘム鉄は鉄ポルフィリン複合体として腸管から吸収されるため、非ヘム鉄のような吸収阻害を受けません。
さらに小腸粘膜上皮細胞内でヘム鉄分解酵素(=ヘムオキシゲナーゼ)により吸収量を調節しているため、仮に鉄をたくさん取り過ぎたとしても、カラダにとって必要のない余剰分は小腸粘膜と一緒に脱落して便から排泄されます。
私たちのカラダには必要な栄養だけを吸収できるように、常に調節機能が働いていて、ヘム鉄として補給するのであれば、過剰症のリスクは全く心配ないのです。

そして吸収された鉄は、トランスフェリンという名前のたん白質のトラックに乗せられて血管を移動します。
遊離の鉄は、カラダにとってはヒドロキシカルラジカル発生の原因でもあるため、鉄の単体では体内に存在しては困るからなのです。
そのたん白質が材料のトラックは、肝臓で作っています。
そのため、肝臓が十分に働くにはビタミンB6が必要ですし、たん白質も大切です。

体内でフェリチンとして鉄を貯蔵するときにも、遊離の状態ではなく、必ずたん白質の金庫に包まれて大切に保管されます。

そして赤血球をつくるにも、さまざまな栄養素が必要になります。
骨髄という場所で、私たちの赤血球は作られていることはご存知ですね。
まず造血幹細胞が前赤芽球に分化するときに、ビタミンAが必要です。
その後DNA合成をするときにビタミンB12や葉酸が不足すると、「大球性貧血」といって大きすぎる赤血球になってしまいます。
次に赤芽球がヘモグロビンを合成しますが、鉄とともにビタミンB6、パントテン酸そして銅を使います。

  • タン白質
  • 脂質
  • 糖質
  • ビタミン:ビタミンA、ビタミンB群(B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、B12、葉酸)
  • ミネラル:鉄、銅、コバルト

このように赤血球をつくるには、さまざまなビタミンやミネラルが必要であることが分かります。
PMS/PMDD症状の改善には、ヘム鉄だけでなくバランスの良い栄養補給も大切です。