クリニック・ハイジーアは、PMS/PMDDを根本治療

鉄不足がPMS/PMDDの原因!!血液検査から『隠れ貧血』を自分でチェックしてみよう!

さて、みなさんご自身の鉄不足がどの程度なのか知りたくありませんか?
健康診断なのでご自身の血液検査のデータをお持ちでしたら、下記の項目で、簡易的に「隠れ貧血」の程度が予測できます。

検査項目 基準値 理想値
ヘモグロビン(HGB)女性 11.5 ~ 15.0 g/dl13.0 ~ 14.5
ヘマトクリット(HCT)女性 34.8 ~ 45.0 %40.0 ~ 45.0
MCV(平均赤血球容積)85 ~ 102 fL90.0 ~ 95.0
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン量)30.2 ~ 35.1 %女性 32.0 以上
フェリチン4.0 ~ 64.2 ng/mL女性 45.1 以上

ヘモグロビン値、ヘマトクリット値、血清鉄などは、よく病院で検査してくれますし、健康診断でも検査がおこなわれます。
でも一番知りたいのは、血清フェリチン値です。
血清フェリチン値は、一般の病院ではなかなか調べてくれないかもしれません。
勇気を持って、血清フェリチン値を調べてもらえるように、ドクターにお願いをしてみても良いでしょう。

カラダの中の鉄分は、ほぼ3分の2が赤血球の中のヘモグロビンに存在し、酸素を全身に運んでいます。
残りの大部分は、貯蔵鉄(=フェリチン)として蓄えられています。
分かりやすい言葉で表現すると、ヘモグロビンは「お財布の鉄」、そしてフェリチンは「貯金の鉄」です。

ヘモグロビンの基準値は、女性で11.5~15.0g/dlですが、毎日イキイキと生活するには13.0以上が理想です。
PMS/PMDD症状や女性特有の不定愁訴など強い自覚症状があっても、一般の病院ではヘモグロビン値が基準値内であると「異常なし」と診断されます。
実際にはヘモグロビン値が13を下回ると、さまざまな症状が出る女性が多くいらっしゃいます。
そのような方のフェリチン値は、たいてい低値です。

ヘマトクリット値は、女性の場合45%以上だと、たいていの場合は脱水で血液が濃縮していますから、ヘモグロビン値は実際の値よりも2~3低い可能性が考えられます。
たとえば、ヘモグロビン値は13.5で一見は理想的だと判断されますが、ヘマトクリット値が45以上ならば、ヘモグロビン値は13.5から1~2を引いた値で、12.5~11.5かもしれません。
とすると、立派な隠れ貧血の可能性が考えられます。
40%以下だと、隠れ貧血はあるでしょう。

MCVとMCHCは、血液濃縮の可能性はないので、そのまま指標に使えます。

MCV(平均赤血球容積)は、赤血球の大きさを表します。
赤血球の大きさは、90~95fLが理想です。
赤血球は、大き過ぎても、小さ過ぎても困ります。
赤血球は、どんなに狭い血管(=毛細血管)でも通り抜けて、全身の細胞に酸素を届けなければならない大切な使命を持っています。
でも赤血球の大きさは、そもそも毛細血管の2倍も大きいのです。
赤血球が大き過ぎると毛細血管を通りにくいので、全身のすみずみまで酸素を運ぶことができません。
小さすぎると、赤血球は未成熟で十分に大人になっていないので、これまた酸素を十分に運ぶことができません。
このように赤血球の「大きさ」は、とても大切なのです。
赤血球が大きいのは、主に葉酸やビタミンB12欠乏です。
もしかしたら、胃の消化機能が十分ではない可能性があります。
赤血球が小さいのは、鉄をはじめとした複合的な栄養素の不足が考えられます。

MCHCは赤血球のヘモグロビン濃度の程度を示していて、理想は32%以上です。
30~31%は、重篤な鉄の不足が予測されます。

そして注目の血清フェリチン値ですが、下記の2005年Journal of Orthomolecular Medicine20より、女性のカットオフラインは45.1ng/mlとしています。
それを考慮してクリニック・ハイジーアでは、月経のある女性の場合フェリチン値は50以上を目標としています。

Journal of Orthomolecular Medicine 2005 ; 20:143-159
フェリチン値
性別 年代 人数 平均値(ng/dL) SD
女性0-1935025.919.1
20-2999725.715.3
30-39194425.518.5
40-49169725.220.3
50-59249338.825.5
60-69215365.639.2
70-79101565.444.2
80-10024967.047.1
1089845.130.6

PMS/PMDD症状のある患者さまでは、ヘモグロビン値は基準値内でも、フェリチン値が一桁とか、測定不能!!なんて方も少なくありません。
症状が強くて、いろんな病院に行って検査を受けても「異常なし」と診断され、本来ならば必要のないピルや向精神薬を飲んでいる女性もいらっしゃいます。
その上、フェリチン値が低いと、近い将来、妊娠がなかなかできなかったり、早産や流産の原因となることも知ってください。
女性ホルモンの問題だけでなく、鉄が不足しても子宮内膜が十分に厚くならないため、不妊になりやすいのです。
また妊娠すると、貯金の鉄から胎児に鉄を供給するため、フェリチン値が低いことは妊娠を希望される女性にとっては問題です。
アメリカでは、フェリチン値40以下は妊娠を控えるように指導されるそうです。

肝炎(=脂肪肝を含む)、肝硬変、膵炎など様々な炎症が体内におこっていたり、心筋梗塞、感染症がある場合では、フェリチン値は逸脱して数値は高めに出ることはよくあります。
たとえば、PMS/PMDD症状が強いのにヘモグロビン値もOKで、フェリチン値も50くらいだった!という検査データでも、実際には炎症や感染症で一時的に上昇している場合もあります。
フェリチンが逸脱で上昇する場合では、GOTやGPTなどの肝酵素やLDHなどの値も一緒に上昇しますから、総合的な判断が実際には必要になります。

今日の日本の臨床現場では、貧血には鉄剤(クエン酸第一鉄:フェロミア、硫酸鉄:フェロ・グラデュメット)の経口服用が基本です。
鉄として1日100㎎、毎日1~2錠を内服します。
大きく基準値を割り込んだ貧血患者に、このペースで鉄剤を補充すると、だいたい2~3ヵ月でヘモグロビン値は11~12g/dlまで上昇します。
しかし鉄剤では、理想値の13以上までは上がることはほとんどありません。
そして貯蔵鉄の上昇も、ほとんど上がることはありません。
無機鉄である鉄剤では、ある程度の貧血の改善は期待できますが、ヘム鉄のようにダイナミックなフェリチン値の上昇は期待できないのです。

PMS/PMDD症状の一番の原因として、「隠れ貧血(=鉄欠乏性貧血)」であることは、みなさんにはご理解いただけたかと思います。
もちろんのことですが、明らかにヘモグロビン値が基準値を下回っている女性もいらっしやいますが、PMS/PMDD症状でお悩みの女性の血液検査のデータを読むと実際にはそれほど多くはいらっしゃいません。
ヘモグロビン値は基準値内でも、血清フェリチン値がスッカラカランというパターンが最も多く見受けられます。
つまりPMS/PMDD症状の治療のポイントは、血清フェリチン値(=貯蔵鉄)の改善が目標です。

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